エンセファリトゾーンについて

■エンセファリトゾーン抗体検査について


血清学検査を行う。
血清学検査では、抗体反応を培養し、それが何倍に増えたかによって判定する。抗体反応が弱かったり、培養に時間がかかる場合は反応が鈍いとされ、白に近いグレーとしか判定できない。




■エンセファリトゾーン(Ez)の治療について


エンセファリトゾーンに使用される薬は、駆虫剤として、フェンベンダゾールなどが使用される。
またそれと平行して、抗サイトカイン治療(ステロイド治療)が行われる。


Ez症はEzが直接脳を損傷するというより、Ezの存在に気が付いた免疫細胞がEzごと脳を破壊するために発症すると考えられる。したがって治療は抗Ez剤を使うだけではなく抗サイトカイン治療(免疫を抑制する治療)をする必要がある。




■抗サイトカイン治療(ステロイドの使用)について


この治療にはグルココルチコイドというステロイドを使用するが、実験的にステロイドでパスツレラの活動が活発になることが知られている。パスツレラはほとんどのうさぎが潜在的に持っているので、医原性にパスツレラ症を憎悪させる可能性がある。


また、肝臓や膵臓が冒されるおそれがある(ステロイドの投与は、肝臓機能が正常の時に投与する)。




■治療例


・抗Ez剤(駆虫剤)・・・フェンベンダゾール(FBZ)
※ベンダゾール、イバメクチンが使われる場合あり
・抗サイトカイン(免疫を抑制する治療)・・・ステロイド(グルココルチコイド)
・脳保護・・・ステロイドグリセリン、バイオノーマライザー
・免疫の安定・・・アガリクス
・抗めまい・・・メクリジン 
・抗不安・食欲減退・・・ペリアクチン
・その他・・・ガスピタン


<内服薬>
・FBZmix(FBZ、バイオノーマ、アガリクス入)
グリセリン
・ステラロール


セルシン
・フェノバール 抗てんかん
プリンペランmix