細胞診診断書
- 所見・コメント
標本中には血液成分を背景に、少数の上皮性細胞が塊状に採取されています。
これらの上皮細胞は粗な核クロマチン網工を有する好塩基性の細胞質を有しています。
個々の細胞にはN/C比の高い幼若と判定されるものが多く、核の大小不同や大型核などの異型性がみられます。
採取されている細胞数が少なく膀胱移行上皮乳頭腫などは完全には除外できませんが、まずは移行上皮癌の可能性を考え、診断を進める必要があります。
- 診断
幼若な移行上皮の出現(移行上皮癌の疑いがある)
- 診断元
- 要約
膀胱の内側の壁に悪性腫瘍
- 用語説明
移行上皮
良性腫瘍(乳頭腫)
悪性腫瘍(移行上皮癌)
核の大小不同や大型核などの異型性=悪性腫瘍
- 参考リンク
- 質問事項
*手術の可能性は?
膀胱移行上皮癌は、発生部位によっては膀胱を一部切除することも可能だが、尿道が出て行く部分に発生し、切除できないことが多いそうだ。
*血尿がでない理由は?
*排尿障害が改善されてきている理由は?
*化学療法の可能性は?